リー・クアンユー元首相の奥様の訃報
首相を長く務め、現在は顧問相に就いている「シンガポール建国の父」、リー・クアンユー氏の奥様、そして、現首相リー・シェンロン氏の母親であるクワ・ギョクチュー夫人が、10月2日夕方に89歳で亡くなりました。
この日以降、一般の国民のほかに政府関係者、外国の関係者などたくさんの人々がイスタナにある首相公邸に安置されているクワさんの弔問に訪れたということです。
クワ夫人は8人兄弟の一人として生まれた後、メソジスト女学校で学び、1936年には、マレーとシンガポール合わせて行われた上級ケンブリッジ検定試験でトップとなったということで、シンガポール1の秀才だったようです。
そして、その後、ラッフルズ・インスティチューションでリー・クアンユー氏と出会ったそうですが、学問に関しては二人はライバルだったということ。ただ、その一方でお互いに惹かれあい、1947年に二人の留学先のイギリスで結婚しました。結婚したとき、リー・クアンユー氏は24歳、クワ夫人は27歳ということなので、姉さん女房ということですね。
その後、シンガポールに戻った後は、ご主人はシンガポールのリーダーとして国を引っ張り、クワ夫人は弁護士として活動しながら、ご主人を長年支えてきました。実は、クワ夫人が亡くなった時、リー・クアンユー氏はブリュッセルにいたのですが、急遽シンガポールに戻ったということで、やはり長年連れ添った奥様かつ同志はリー氏にとってもっとも大事な人だったのでしょう。
10月6日にはマンダイ火葬場で密葬が行われましたが、夫人の遺体はイスタナからこのマンダイ火葬場まで、何と儀式用砲架(大砲用の台車)に載せられて運ばれました。元首相夫人で現首相のお母さん、そして、本人もシンガポールに尽くしてきたクワ夫人に対しては、国としても特別な扱いで見送るということなのでしょう。
