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2009年6月12日

低賃金労働者の月収アップ

政府の報告によると、シンガポールでは、低賃金労働者の賃金が2006年に比べて上昇しているそうです。ここで「低賃金労働者」と言うのは、月収が1,200シンガポールドル(約8万円)以下の労働者で、シンガポールの全労働力の20%を占めているということです。

2006年において1,200ドルの月収を得ていた低賃金労働者の賃金が2008年には平均1,310ドルにまで上昇したそうで、2年で9%もアップしたことになります。また、低賃金労働者の人数自体も、2006年には36万人だったのが、2008年には30万人に減少してきたということです。これは、ここ数年シンガポールの経済が好調であったこともありそうですが、賃金の低い労働者を支援するために政府が実施してきた様々な施策の成果によるところも大きいということで、3年間の間に費やした予算は11億ドルにも上るということ。

ただ、最近の世界同時不況の影響により、シンガポールでも景気の悪化と失業者の増加という状況に陥っており、当分は低賃金労働者にとっても厳しい状況が続くのではないでしょうか。

また、景気が悪くなって失業者が増えてくると、外国人労働者が国民の働く場を奪っているという論調も増えてきますが、シンガポールでも最近は、市民集会などで、そういった意見が多く出ているということです。

しかし、これに対して政府側では、確かに外国人労働者を排除するというのは国民にアピールするものではあるが、長い目で見ると経済の基礎を損なうことにもなり、シンガポールとして取るべき方法ではないとしています。

実際のところ、日本と同様少子高齢化が進むシンガポールでは、外国人労働者なしでは経済が成長していけないような状況になっていると思いますので、ちょっと景気が悪いからといって、外国人労働者を排除してしまえば、いずれは自分たちの首を締めることになりかねないということなのでしょう。

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