タバコ密輸入防止の切り札SDPC
シンガポールで今年1月1日から、タバコの密輸入を防止するための新しい制度「SDPC(Singapore Duty-Paid Cigarettes)」が導入されましたが、制度施行後の1か月間で、この制度に違反したとして、570人以上が検挙されました。
このSDPCという制度、どういうものかというと、非常に単純明快なもので、シンガポール国内で適法に販売されているタバコには、1本1本「SDPC」という文字が印刷され、これが税金を支払っている証明になるというものです。
この文字が入っていないタバコを売買するのはもちろんのこと、所持しているだけでも関税法及び消費税(GST)法違反となるもので、違反者には500シンガポールドルの罰金が科されることになります。さらに再犯だと、罰金は1,000シンガポールドルにアップするとか。
違反者を見つけるために、税関の私服の職員が日常的に街を回って違反者がいないかチェックをしており、特に、MRT駅近くや繁華街などを重点的に回って、タバコを吸っている人を調査しているということなので、ちょっとぐらいならと思っている人も油断?はできません。
<こんな感じで印刷されています>
シンガポール税関発行のレポートによると、昨年は、20,300人がタバコの密輸入で検挙されましたが、この人数は2007年に比べて13%も減少しており、2005年以降、初めて減少に転じたということです。当局によると、取締りと啓発の強化が功を奏したとのこと。
しかしその一方で、摘発されたタバコの量は増えており、2007年から5%増加の460万パックにも上りました。これは、3,550万シンガポールドル分の税金に当たるということ。もし摘発されなければ日本円で約21億円もの税収が入ってこないことになったわけですから、政府としても不景気の中で必死になるわけです。もちろん、それだけではなく、シンガポール政府では、将来的にタバコを全面的に禁止にしようという思惑もあるようですので、そのためにも、密輸入されるタバコは完全にストップさせたいのでしょう。
シンガポール入国の際に、タバコを持ち込もうとする方は、たとえ1本であっても税関で必ず申告し、税金を支払った際に発行されるレシートを保管しておいてください。もし、SDPCマークのないタバコを街で吸っているのが見つかった場合には、このレシートの提示がないと、法律違反として検挙されてしまいますので。
特に、4月から燃油サーチャージが大幅に値下げされるようで、ANAの場合で、これまで往復25,000円だったのが3,000円になるとのこと。しかも、7月からは0円になるのではないかとのニュースがありましたので、これからシンガポール旅行に行かれる方も増えてくるのではないかと思いますが、タバコの持ち込みだけはくれぐれもお気をつけください。
まあ、タバコを吸わない私としては、喫煙者の方には、シンガポール旅行を機会に禁煙されることをお勧めしますが...
<SDPCを紹介するシンガポール税関のサイト>
http://www.customs.gov.sg/topNav/new/SDPC+Cigarette+Marking+Regulation.htm

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