ハリラヤ・プアサ
10月13日は、イスラム教の人たちにとって最も大事なイベントである、断食ラマダン明けのお祝いの日ハリラヤ・プアサでした。なお、この日はイスラム教の行事ではありますが、国の祝日になっています。
この日を祝うため、シンガポール国内のモスクには、たくさんのムスリムが集まりましたが、ブキバトのAr Raudhahモスクに集まったムスリムたちを前にして、シンガポールのムフティ(Mufti、イスラム法学の最高指導者)であるSyed Isa Mohd Semait氏は、シンガポールのムスリム社会は、グローバルな視点を持つために、自分たちの周りで起きていることに敏感でなければならないこと、そして、イスラム教の教えには、優しさと慈悲の心があるということを説きました。また、この慈悲と優しさは、自分だけ、あるいは家族だけ、コミュニティだけ、国内だけに限定されたものではなく、人類すべて、さらに神が創造したすべてのものに対するものであるとも説きました。
また、ムスリム担当のYaacob Ibrahim大臣も、こういった価値観は社会において、特に若者たちに繰り返し説かなければならない重要なものであると話したということです。シンガポール国内で、ムスリムと他の人たちの対立といった話題はあまり聞いたことがないので、最近のイスラム教国家と欧米諸国の対立といった世界情勢を背景として、世界レベルでのムスリム以外の人たちとの友好ということを説いた説教だったのでしょうか。
また、13日の午後には、大統領公邸のイスタナ宮殿が、ハリラヤのお祝いで開放され、数千人の国民が訪れました。もちろん、ナザン大統領も登場し、訪問客たちと握手をしたり、写真撮影に応えるなどして歓迎していたということです。
私がシンガポール滞在中も、このハリラヤを体験したことがありますが、その日の朝には、ムスリムの人たちが正装して、家族でモスクに出かけていく姿をよくみかけたものでした。

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