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2006年10月25日

公共交通システムの見直し

シンガポールの陸上交通庁(Land Transport Authority=LTA)は、来年度末までに陸上交通のあり方について包括的な再検討を行うことになりました。これは、政府が世界レベルの道路・鉄道システムの構築を目指して1996年に発表した構想をフォローアップするというものです。

シンガポールでは、自動車を所有するのは非常に高額な費用がかかります。それでも、1997年から2004年までの間に自動車の台数は十数%も増えています。現在シンガポールにはおよそ78万台の自動車が走っており、稼働率も高いということです。それと対照的に、公共交通機関の利用者の割合は、同時期で比べると67%から63%に減少しており、これが今回の再検討の理由であるということです。

レイモンド・リム交通大臣は次のように話しています。「まずはじめに、我々は公共交通機関の利用減という傾向を是正しなければならない。特に朝の渋滞時間に関して、今度10?15年のうちに、公共交通機関の利用割合を63%から70%以上にアップさせることが目標である。シンガポールの発展と並行して高品質かつ持続的な陸上交通システムを構築しなければならない。」

これまで政府は、限られた国土の利用のため、ERPシステムや自動車割当制などにより自動車の所有と利用を制限してきましたが、過去15年間で自動車台数は毎年2.3%ずつ増えてきました。これに対して、道路延長は毎年1%ずつしか増えてこなかったということです。しかも、今後15年間では道路延長の増加は従来の半分のペースに落ちるということですので、今後さらに公共交通機関の利用を促進していく必要があるようです。

なお、現在の国土利用の状況は、陸上交通用として12%、産業用として12%、居住用として15%となっているそうですので、現在でも、国土に占める道路、鉄道などの割合は結構高いようですね。

しかし、専門家によると、シンガポールの公共交通システムはまだ世界レベルまでは達していないそうで、最も大きな課題は公共交通機関の運行頻度を上げることにより待ち時間を減らすことだそうです。また、鉄道(MRT)ネットワークももっと拡大する必要があるということ。その他、公共交通機関の運営への民間事業者の参入をもっと増やすことや、車いす利用者が利用しやすいようにするなど障害者や高齢者に優しいものにする配慮なども必要だとしています。

私は、シンガポールの公共交通システムは非常にすばらしいと感じていたのですが、専門家に言わせると世界的にはまだまだだということは、日本の公共交通は世界的に見るとかなりレベルが低いということなのでしょうか。

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