タクシー料金の値上げ
シンガポールで最も大きいタクシー会社コンフォートデルグロ社がタクシー料金の値上げを計画しており、すでにPTC(Public Transport Council=公共交通評議会)に通知したということです。コンフォートデルグロ社は、コンフォート、シティキャブ、そしてイエロートップタクシーを運営している会社で、15,600台以上のタクシーを所有しています。
値上がり幅はまだわからないのですが、シンガポールのタクシーは、初乗り料金が2.4ドルと非常に安いこともあって誰もが気軽に利用できる庶民の乗り物ですが、料金が値上がりするとなると、庶民の足に影響が出ないかとちょっと心配です。
あるタクシードライバーは、もし値上げが最小限のものであれば、タクシー業界への影響はあまりないだろうと言っています。しかし、あるタクシードライバーは、ほんの少しでも料金が値上がりするようであれば、お客さんはMRTやバスに流れてしまうだろうと心配しています。
「一番いいのは、タクシー料金を値上げするのではなくて、タクシードライバーが会社に支払うタクシーのレンタル料を下げることだ。」と、あるタクシードライバーは言っています。また、利用者も「多くの通勤客にとって、タクシー料金の値上げは余計な負担になるだろう。」と不満を述べています。どちらも、それぞれの立場から考えれば、もっともな話です。
このような動きに対して、レイモンド交通大臣は、料金を値上げするのであればサービスの水準も向上させなければならないと、次のように述べています。「タクシー産業は規制緩和が進んでおり、料金は市場で決定される。したがって基本的には、料金はタクシー業者が決めることであって、交通大臣が命令したり管理するものではない。しかし、私が思うには、料金を値上げするのであれば、それに伴ってサービスの水準も値上げ分に見合うくらい向上させるべきである。」
ただ、タクシードライバーも利用者も、料金を値上げするかどうかに関係なくサービスの水準は常に向上させるべきで、お金のためにサービスを良くするということは、逆によくないことだと思っているそうです。まあ、この辺はいろいろと考え方があるのでしょうが。
シンガポールでは、タクシー料金は1998年から自由化されており、料金を改訂する場合にはPTCの承認を得る必要はなくなっています。
現在、コンフォートデルグロ社以外には、PTCに対して料金値上げの計画を通知しているタクシー会社はないということですが、シンガポール第2のタクシー会社であるSMRT社では、とりあえず様子見の状態だということです。
シンガポールに住んでいた時は、歩いて行けるような距離でも、小さい子供を連れていたり大きな荷物を持っている時はタクシーを利用しましたが、近すぎて初乗り料金で着いてしまうような場合だと、ちょっとドライバーに申し訳ないような気がして、気が弱い私は、チップをはずんだりしていました。
でも、初乗り料金が値上げになるのであれば、今度からは大手を振って近場でもタクシーを頼めるようになるのかもしれません。

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