アジア経済におけるシンガポールと日本の役割
3月13日に行われたセイコー・インスツルメンツ・シンガポール(Seiko Instruments Singapore)の30周年記念式典で、シンガポールの建国の父リー・クァンユー内閣顧問が、日本は今後もアジアと世界の経済で重要な役割を果たすものであり、また、アジアが成長していくにつれて、シンガポールと日本との協力の機会もさらに広がっていくだろうと述べました。
シンガポールの日系企業は、現在、約1,600社が進出していると言われていますが、これら日系企業は、過去8年の間、毎年12億?18億シンガポールドルもの固定資産投資をシンガポール国内で行ってきました。そして、日系企業の中でも、セイコー・インスツルメンツ・シンガポール社は、昨年1千万USドルを投資し、今年は1,600万USドルを予算に盛っているということです。
同社は、シンガポール経済開発庁(Economic Development Board、EDB)の国際本部アワードを受賞しているほか、シンガポールの科学技術研究庁(Agency for Science, Technology and Research、A-STAR)と提携することにより、シンガポール国内での存在感を強めているということです。また、同社では、日本以外で初めてシンガポールに新たなR&D機関を設立する予定になっており、当初は、バイオメディカル研究開発拠点である「バイオポリス」内に駐在員事務所を置き、2010年までにスタッフ20人程度を抱えるセンターに拡充する見通しだそうです。
続けてリー内閣顧問は、「R&Dは成長の鍵であり、シンガポールのR&D投資はGDPの3%まで拡大するだろう。シンガポールは、R&Dを行う企業にとって信頼できるハブであるという評価を得ている。また、シンガポールは、知的所有権の重要さを認識し、保護している。シンガポール政府としても、R&D活動を維持拡大するために、職業訓練や能力開発を支援するために、民間部門との協力や取組みの推進を図っている。」とシンガポールの優位性を日系企業に対してアピールしたということです。
さらに、シンガポールの製造業は200億シンガポールドルの価値を持っているが、アジアの成長につれて、さらに高度化するだろうということと、そのためには、精密工学技術が重要であり、エレクトロニクス、航空工学技術、自動車部品、医療機器などの主要産業を強化するために必要だと述べ、この分野での日本シンガポールの連携の重要性を訴えたということ。
また、シンガポールと日本は、若者のためにデジタルアニメーションやゲームの分野でも協力するべきだとも述べたました。確かに、最近のシンガポールはテレビゲームやアニメ映画などに非常に関心を持っているようですからね。
シンガポール滞在時に住んでいたコンドミニアムには日本人家族の方々もたくさん住んでおり、ご主人方はゼネコン、電気機器メーカー、金融機関など様々な日系企業に勤務されていました。
一方、仕事の関係などで、日系企業の駐在員としてではなくシンガポールの現地企業に勤務したり、ご自分で起業されたりしている方にも会いましたが、やはり、こういった方々の方が「たくましい」という印象を受けました。私のような軟弱なサラリーマンには、とてもできないですね。

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