昨年は「歩行者」の交通違反が大幅に増加
昨年、交通事故で死傷した人は2004年に比べて減少し、また、交通違反で捕まった人も減少しました。道路交通状況報告年報によると、2005年には6,705人が交通事故で死傷しましたが、これは一昨年より2%減少しています。また、交通違反者は351,977人で、一昨年より6%減少しました。
しかし、不注意に道路を横断する人が増加しており、昨年の道路横断の違反者は7千人と、一昨年に比べて75%も増えたということで、交通警察では不注意な歩行者をターゲットにした取締りを今後も続けていくことにしています。道路横断の違反は、通常は20ドル(約1,500円)の罰金ですが、もし起訴されれば、罰金が100ドル(約7,300円)まで跳ね上がるそうなので、歩行者であっても法律には従ったほうがよさそうです。
特に、昨年、道路を歩行中に死傷した人は約700人だったということですが、亡くなった人の半数以上は、60歳以上のお年寄りだったそうで、交通警察では、高齢者の事故を防ぐために、全国の高齢者クラブで講習会を開催し、交通安全について教育を行うことにしています。高齢者の人に対しては、自動車のドライバーにはっきり見えるように、明るい色の洋服を着るようにアドバイスしているそうです。
そのほか、駐車違反については、昨年は204,521件の違反切符が発行され、スピード違反や注意義務違反など運転中の違反者は、140,405人が出頭を命ぜられたということです。
飲酒運転については、飲酒運転に関係した事故は213件と、一昨年に比べて10%減少しましたが、飲酒運転で逮捕された人は3,681人と、一昨年に比べて24%も増えています。
交通警察のウン隊長も、「警察では昨年、自動車に対する検問の回数を特に増やしたというわけではないが、今までよりたくさんの飲酒運転が見つかった。おそらく、実際にはもっと多くの人が飲酒運転をしているのではないか。今回の報告書によると、飲酒運転で捕まった人の85%が、飲酒運転が重大な違反であることを認識しており、お酒を飲んだときには運転をしないという我々のメッセージも知っていた。しかし、60%の人は、自分は捕まらないだろうと思っていた。したがって、我々は、ドライバーのそういった考え方を変える必要がある。」と言っています。
このため、交通警察では、ドライバーの心に訴えかけるような反飲酒運転の広告キャンペーンを実施することにしています。また、道路の安全に携わる職員が、ホーカーセンターに行って、各テーブルの上にお酒を飲んだときは自動車を運転しないようにということを促す広告を置いて回ることにしているそうです。
また、警察によると、もう一つ心配なのがバイク運転者の死亡で、道路で亡くなった人の55%がバイクに乗っていた人で、しかも、一昨年よりも6%も増えているということです。このため交通警察では、今年、モーターサイクルクラブなどで、安全運転のための安全教育を行うことにしているということです。昨年も1千件以上の安全運転教育のための講習会や展示会が実施されたということで、今年はもっとたくさんのイベントが開かれそうです。
シンガポールでは信号を守っている歩行者はあまり多くないような気がしました。オーチャードなどの交通量の激しい大通りでは、皆さん信号を守って歩いていますが、郊外に行くと、広い道路でも信号を守らなかったり、横断歩道や歩道橋が近くにあるのに道路を横切ったりする人が結構多かった気がします。歩行者の違反が多いというのもうなずけるような気が...。
でも、日本では、たとえ違反をしても歩行者を捕まえるというケースはあまりないと思いますので、シンガポールに行かれた日本の方も、どうせ捕まらないだろうと、赤信号の横断歩道を渡ったり、横断歩道のないところを横切ったりするのは止めたほうがいいかも知れません。万が一外国で捕まったら、みっともないですからね。

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