世界市場を狙うタイガービール
シンガポールのビールと言えば、まず「タイガービール」ということになりますが、タイガービールはシンガポール国内の販売だけでなく、米国やイギリスでの販売にも力を入れており、売上げも拡大しているということです。
イギリスでは、タイガービールはもっとも人気のある輸入高級ビールの一つだということで、ここ5年間の販売の年平均伸び率は32%にも達するということです。
そして、タイガービールが今一番注目しているのが米国市場だそうです。実は、米国市場には、1990年代にも一度参入したのですが、成功を収めることはできなかったようで、3年前から再チャレンジを始めたそうです。今回は販売のための現地法人も作り、現在のところ、米国での販売は順調で、昨年、太平洋を渡ったタイガービールの数は前年の2倍になり、今や米国の18州で販売されているそうです。
今回の成功の原因は、前回の失敗を教訓にマーケティングに力を入れるようにしたためだということ。米国東部のニューヨーク、マイアミ、ボストンといった流行の最先端をいく消費者が多い都市にターゲットを絞ってプロモーションをし、また、キックボクシングのトーナメント試合やニューヨーク・アジア・フィルム・フェスティバルといった「クール」なニッチ・イベントのスポンサーになるなど、イメージアップを積極的に行っているということ。
これらの作戦が功を奏し、イギリスや米国でのタイガービールのイメージは、単なるシンガポールのローカルビールではなく、極東のエキゾチックさを持っている「ミステリアスなビール」ということになっているそうです。宣伝用のポスターも、背中に虎の刺青が入った女性を使ったり、床屋のイスに座っている男性の喉に女性がナイフをあてているとか、神秘的なイメージ作りを狙ったものが多いということです。
いずれ、タイガービールは、シンガポール航空、タイガーバームと並ぶシンガポールの代表的ブランドになるのかも知れませんね。
数年前に、近くのデパート(もちろん日本の)でタイガービールが売っていましたが、お酒売り場の片隅にひっそりと置かれていました。確かにシンガポールに行ったことのない人には、わからないですよね。
売れないせいか非常に安かったので、早速数本買って家の冷蔵庫で大事に冷やしておきました。
飲むのがもったいなくて、やっとその数か月後に飲んでみたのですが、その印象は「まあこんなものかなあ」という感じでした。
やはり、その土地では、その地元のビールが一番おいしいというのは本当だなあと感じたものでした。

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