日本に関するシンガポール政府のコメント二つ
◇日本の歴史教科書問題に関して
シンガポール外務省は、日本の歴史教科書検定に関する議論について論評し、日本の教科書検定当局が、太平洋戦争について奇妙な解釈をしたものを受け入れたことを、残念なことだとコメントした。
外務省報道官は、このことが、日本と隣国、特に中国、韓国との間を緊迫させることになったこと、そして、これは地域全体のためにならないことだと述べた。
しかし、また、シンガポールは、この問題の関係国が、感情的な発言を抑え、解決に向かって行動することを望み、そして、歴史は適切に残されていくべきものではあるが、よい関係を進めるために、解決できないほどの問題にすべきではない、とも述べた。
◇小泉首相の戦争についての謝罪に関して
シンガポール政府は、小泉首相が、太平洋戦争の際に日本の侵略を受けた国々に対して謝罪したことを歓迎すると発表した。
シンガポール外務省は、日本の首相による、この積極的な発言を基礎とすることが、日本とこれら侵略を受けた全ての国々のためになることであると述べた。
また、外務省は、日本は、アジアと世界の中で重要な役割を持っており、日本は、いったんこの歴史の問題を克服することで、より重要な役割を果たすことになるだろうと述べるとともに、日本と中国、韓国との関係が安定に向かうことを望んでいるとも述べた。
最近は、中国と韓国の日本の歴史認識に対する批判が大きくなっているようですが、シンガポールも、太平洋戦争時に、日本の侵略を受けた国の一つです。セントーサ島に、日本軍による侵略を詳しく紹介した施設があるなど、シンガポール国内には、日本の侵略を後世に残そうとする施設、モニュメントがたくさんあります。普段感じることはないのですが、そのような施設を訪れたりすると、日本人がシンガポールに対して行ったことを考えてしまいます。
シンガポールの人たちは、最近の報道に出てくるような中国人や韓国人とは違って、表立って日本を批判するようなことはなく、これはシンガポール人は合理的な考え方をするので、過去のことより、現在の自分たちと日本との関係の方が大事だと思っているからではないかと思っているのですが、本当は、そのように簡単に割り切れるものではないのかもしれません。私たち日本人には知りえない、複雑な気持ちがあるのかもしれません。

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