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2000年1月23日

北京1泊2日の旅その2

 故宮博物院での楽しい買い物の後は、昼食場所である広東料理レストランに向かいました。このレストランも旅行代理店側で手配したものなので、日本人観光客の観光コースに入っている所だろうとは思いましたが、ここでもまた楽しい出来事がありました。

 ここの料理は確かに非常においしくて、しかも、ここの昼食代は日本の旅行代理店の請求書によると一人当たり600円だったことを考えると、ものすごくお得で大満足でした(もっとも現地の物価と比べると一食600円というのは高いのかも知れませんが)。

 そして、みんなで結構食べて、一段落着いたところで、日本語の話せるお店のスタッフが、ちょっと変わった急須と小さな湯呑み茶碗を持ってきて、講釈を始めたのでした。彼女の話によると、この急須と湯呑みは、特別な石でできていて、これにお茶を飲むと味が変わっておいしくなる。また健康にもとてもいいということです。早速、その急須でお茶を入れて、みんなに配り、前に配った普通のお茶と飲み比べてみてほしいと言うことなので、飲んでみると、おいしくなったのかどうかはわかりませんが、確かに味は変わったような気がしました。それにしても親切なレストランだなあと皆で感心していたら、そのスタッフの次の言葉は「今なら、この急須と湯呑みをセットで皆さんにお安くお譲りしますよ」ということで、いきなりテレビショッピング風に展開していったのでした。

 それにしても、さすが中国ですね。転んでもただでは起きないというか、儲けられる可能性のあれば、少しの時間も無駄にしないというか、書の達人の件と言い、急須の件と言い、日本人には(というか中国人以外の誰にも)真似できない商魂の逞しさですね。結局、数人が急須と湯呑みを買ったのですが、後で行った土産物屋でも同じような急須と湯呑みセットが売っており、大体同じくらいの値段だったので、特にふっかけているのではなく、あくまでも適正な価格のようでした。

<広東料理レストランでの昼食>
<パンク修理中のバス>

 昼食の後、万里の長城に向かったのですが、北京市内から万里の長城までは結構離れていて、高速道路を車で1時間以上かかったのですが、何とバスが途中でパンクするというアクシデントに遭ってしまいました。昼食後、バスの中でちょっとうとうとしていたら、突然、バスの右後方からダダダダッという何かがタイヤに引っかかったような音がしてきました。すぐに後輪がパンクしたということがわかったので、すぐに路肩に寄せて停車するんだろうと思ったのですが、運転手は何事もなかったかのように走り続けています。高速道路なので結構スピードを出して走っていたこともあり、ちょっと心配になりガイドに頼んで運転手に聞いてみたら、運転手が言うには、このバスの後輪はタイヤが2重になっているので1本がパンクしても問題ないということです。とは言うものの、振動と音はますます大きくなっていって、本当にこのまま万里の長城まで辿り着けるのか心配になってきました。「北京の日本人旅行者 高速道路の事故に巻き込まれ死亡」という明日の新聞記事が脳裏をかすめたりして、本当にちょっと怖くなってきた頃、運転手もさすがにこれはもたないと思ったのか、スピードを落とし、高速道路脇の自動車修理工場に入りました。ここでパンクを修理し、再び万里の長城に向かったのですが、結局1時間近く時間をロスしてしまいました。

 万里の長城はというと、さすがにすばらしかったですね。文章では表現できないほどのすばらしさでしたので、皆さんには写真を見てもらうこととしたいと思います。実物はもっとすごいです。

<万里の長城(かなり登った所)>
<どこまでも続く万里の長城>

 ところで、万里の長城の登り口の近くにお土産物屋があり、例のごとくガイドにお茶でも飲みませんかと案内されたのですが、特に欲しいもの物もなくて休憩していたら、日本語を少し話せる店のスタッフが来て「ブランド品のコピーがあるけど見てみないか」と話しかけてきました。買うつもりはなかったのですが、おもしろそうなので付いていくと、土産物屋の奥に鍵付きのドアがあり、鍵を開けて入ると、何とそこには、壁の棚にはブランドバックが所狭しと並んでいて、中央のテーブルにはハードケースに入った時計が何十個もあります。よく見てみると、どれも、○レッ○ス、○ルガリ、オ○ガ、○イ・○ィトンなどなど、よくもこんな田舎にこれだけのコピー品が揃ったものだというくらい揃っています。店のスタッフによると気に入ったのがなければまだあるということでした。さすがに、私も同行者も日本に持ち込めないのはわかっていたので買う者はいなかったのですが、まさか万里の長城でこんなものが見られるとは思っていませんでした。

 万里の長城も見たし、パンク修理の時間も取られて夕方になってきたので、北京市内に戻って夕食にしようかと思ったのですが、ガイドさんの指示に従って、途中でもう一軒、お土産物屋さんに行くことになりました、今度の店は非常に大きい所で、中国のお土産は何から何まで揃っている(ロシアのマトリョーシカまで置いていました)ようなところだったのですが、時間が夕方6時ということで我々の他に客はおらず、我々10人のために20人くらいの店員が広い売場でせっせと案内をしてくれました。私は掛け軸も買ったし、あとはお土産用のお菓子を何個か買うくらいだったので、店内でぶらぶらしていたのですが、店員が一番しつこく売り込んでいたのが「バイアグラ」でした。本当のバイアグラなのか中国で作られたバイアグラのようなものなのかはわかりませんが、かなり広いスペースで売られていて、日本人は皆お土産に買っていくだとか、これが一番効くバイアグラだとか、かなり熱心に売っていました。結局、誰も買わなかったけど。

<お土産物屋のバイアグラ売場>
<北京ダック調理中(ちょっと肉が厚過ぎ)>

 夕食は、奮発して北京市内の中華料理レストランで北京ダックとなったのでした。しかも、日本語ガイドさんが、バスがパンクして遅くなったお詫びだということで、飲物は無料で提供するということだったので、北京ダックを思い切り食べて飲んでという今回の出張の最後を飾るのにふさわしいディナーとなりました。何でもこの料理店が初めて北京ダックを出した店で有名なところだということで、本当かどうかはわかりませんが、ものすごく広いレストランで、しかも非常に混んでいました。この店の北京ダックですが、シンガポールで食べたのと比べると、皮だけでなく、結構肉も付いた状態で出されました。上品ではないけども、ボリュームがあるなあという感じで、おいしかったです。でも、このレストランは結構繁華街にあり、周囲にはいろいろなローカルの食堂みたいなのとか、屋台みたいなのとかがあって、なかなかおいしそうでした。本当はそういう所に行って食べてみたかったのですが...

 宿泊したのは、ノボテル新僑飯店というホテルでした。建物は大きくて清潔でよかったのですが、サービスはまあまあといった感じでしょうか、とりあえず寝るだけなので、どうでもいいのですが。ここも日本人観光客向けのホテルなのでしょうか。

<北京の朝 >

 次の日は7時前にホテルを出発し、空港に向かいました。ガイドさんとは空港のチェックイン前に解散となりました。今回の北京滞在が、前述のように、一般的な日本人観光客向けの観光コースだったので、行く所行く所で物を買わされそうになるという問題はありましたが、ガイドさんは非常に親切な人だったので、我々がお土産物屋さんで購入した商品代金の一部がガイドさんにバックされることをお祈りして、お別れしました。でも、このガイドさん、お土産物屋さんに入ると、我々からさっと離れていなくなり、後はお店の店員に任せて、買い物が終わった頃に戻ってくるんですよね。これはきっと、値引き交渉とかで観光客と店員の間に入って、自分がいらぬトラブルに巻き込まれないようにするとともに、店員が思うように商売ができるように気を遣っているということなんでしょうか、さすがです。

 空港でのチェックインの時に知ったのですが、中国では液体を飛行機に持ち込むことに非常に厳しく、ミネラルウオーター、ジュース等は機内に2本(500mlのもの)までしかダメで、しかも出国審査時に開封するとのことです。また、酒類は一切機内持ち込みできず、預けなければならないということです。ただし、出国審査後の免税店で買った物はいいようです。これは、中国国内線で液体を使ったハイジャック未遂事件があって、その影響だということです。私の同行者も、機内持ち込みバックに缶コーラを入れていたら発見されて、その場で封を開けさせられていました。缶だと、その場で飲むしかないですよね。

 何とか無事に飛行機に乗り込みました。搭乗したのは中国国際航空エア・チャイナでした。もちろん初めて乗ったのですが、あまり印象はよくありませんでしたね。まずチェックイン時に、我々は総勢10名ほどいて全員一緒にチェックインしたのですが、座席がかなりバラバラで、しかも飛行機がボーイング777で2?5?2列の座席だったのですが、全員が中央の5列席の通路側以外の、つまり人に挟まれた席にされてしまいました。チェックインは2時間前にしたので、遅かったということはないと思うのですが。もしかしてエア・チャイナは事前座席予約が多いのでしょうか。また、成田への便であるにもかかわらず、各座席にある雑誌類は免税品販売誌を除き、全て中国語のみでした。何となく中国人以外の乗客はあまり大事にしていないような感じがしました。また、機内の温度がかなり低く設定されているようで、非常に寒かったです。

 ということで、なかなか楽しい北京旅行となりました。物価も安くて料理もおいしそうだし、見所もたくさんありそうなので、機会があれば、今度は是非家族で行きたいと思いました。ただ、今度は、あまり余計なお土産を買わされないよう気を付けないと...

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