香港の旧正月
香港での、大晦日から旧正月にかけての様子をちょっと紹介します。なお、香港での正月のあいさつも、シンガポールと同じく「恭喜發財」でした。ただし、読みは「クン・ヘイ・ファッ・チョイ」で、北京語のシンガポールとはもちろん違っていました。
香港の方は旧正月期間は、シンガポーリアンと同様、海外に遊びに行く人も多いようですが、大晦日の日には、ショッピングセンターや商店は普通に営業しているようで、午後になると買い物(だと思うのですが)に出ている人がだんだん増えてきます。普段の日でも通りの人の数はすごいのですが、大晦日の夕方くらいになると、人が溢れてきて、車道まで人でいっぱいになってしまいました。夜、9時くらいになっても、街は人だらけです。
私たちも、夜11時まで仕事だったのですが、仕事が終わった後、ビクトリア公園でやっているマーケットに行かないかと現地のスタッフに誘われ、せっかくだからと行ってみることにしました。ビクトリア公園で開かれているマーケットは「花市」と言われているようで、年末になると、広い公園の中に花屋さんを中心にたくさんの出店が出るということで、花屋以外にも、女人街からそのまま引っ越してきたような様々な店が出て、お正月の飾りやおもちゃなども売っていて、香港の年末の風物詩という感じなのでしょう。

公園は、普段だと職場から歩いて10分くらいの、結構近いところにあるのですが、その日は、まず公園に行くので一苦労でした。とにかく街は人、人で、特に大晦日の夜は、そのマーケットに行く人が多いようで、人の流れをスムーズにするために、警察で歩道の通行規制をしており、かなり遠回りをして、1時間近くかけてやっと公園にたどり着きました。公園まであと数百メートルのあたりから人の数はさらに増え、JR山手線状態の人混みが5メートルくらいの幅で公園まで延々と続いています。でも、驚いたのは、ものすごい人混みの中でも家族連れが多くて、小学校にもならないような子供を何人も手をつないで歩いているお父さんがいたりして、ちょっとでも手を離すとたちまち迷子なってしまいそうで(というより、子供が人混みの中で踏みつぶされてしまいそうで)、何でこんな所に、しかも夜中にわざわざ...と思ってしまいます。
で、既に12時を回って新年になった頃、やっと公園のマーケットに着いたのですが、そこは広いグラウンドにテント張りの出店がずらーっと数百件並んでいる...ようなのですが、通路は見渡す限り人で、出店も屋根しか見えず、何を売っているのかさっぱりわからず、ただ人混みのなかを人の流れに従って歩いているだけです。欲しいものがある場合は、人の流れを横切って流れの脇の方にちょっとずつ移動していかなければならず、また、途中で抜けるにも抜けられなくて、流れに沿ってただ歩いていたのですが、よく商店を見ると、花屋はほとんど見えず、ぬいぐるみなどのおもちゃや風車の店が多いようでした。この「風車」ですが、日本のより大型で丈夫なもので、花や船など、さまざまな形をしていて、結構買う方がいるのですが、買った人は、人混みの中で手に高く持って風車を回しています。これは、風車が回れば回るほど縁起がよいそうで、子供も大人も人混みの中で風の吹く方に風車を一生懸命向けていました。ほかにも文房具だかなんだかわからないものや、写真を売っている店、中には、インターネットのプロバイダーの店もあり、よくわかりません。しかも、これだけ人がいるのに、買い物をしている人はそれほどいないようで、ただ歩いているか、店をひやかしている人が多いようです。マーケットというよりも「お祭り」、あるいは「初詣」ですね。
会場を一回りしたら、夜中の1時を回っていて、我々日本人は疲れた体を引きずってホテルに戻ったのですが、我々を誘ってくれた現地スタッフの人たちは、これからマーケットをもう一回りすると言って、人混みの中に消えていきました。
結論としては、香港の人たちは絶対人混みが大好きなのです。マーケットがどうだとか、旧正月がどうだとか言っていますが、ただ単に人混みが好きなだけです。そういう国民性に違いありません。
次の日は、前日の疲れが残り、ホテルで寝ていて、ホテルのロビーにライオンダンスが来ていたのも見逃してしまいました。なお、香港では旧正月期間は、パレードや花火大会などをやっているようです。それから、シンガポールにあったアンパオ(紅包)の習慣もあり(漢字では「紅包」で同じですが、読みは「アンパオ」ではなかったです)、香港滞在中に仕事をしていた職場には、大学生アルバイトが5人ほどいたのですが、旧正月明けの出勤日には全員にアンパオを渡さなければなりませんでした。

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