ベトナム人の「足」
ベトナムの道路を走っているのは、現在ではバイクがもっとも多くなっているのではないのでしょうか。
1996年にハノイを訪れた際には自転車が一番多かった気がしたのですが、経済発展に伴ってバイクの数が増えてきたようです。バイクと言っても、ベトナムでもっとも人気があるのが、日本では新聞配達などによく使われているスーパーカブタイプの原付バイクですが、それでも一般のベトナム人の所得から考えると、非常に高価なもののはずです。しかし、1998年にベトナムに行った時には、高校生がバイクで通学している姿をよく見かけましたので、かなりバイクが普及してきたのでしょう。なお、ベトナムではバイクの部品屋がどこにでもあり、しかもどんな部品でも揃っていて、どんな故障にも対応できるようです。

バイクに次に見るのは相変わらず自転車です。その他、シクロと言って、自転車の前に客を乗せる車を付けた自転車で、客を運ぶのを商売にしているという自転車もたくさん走っています。このシクロは普段はベトナム人の通勤の足として使われているようですが、観光客相手のシクロもいて、中には悪質なシクロ乗りもいるようで、私もベトナムでの訪問先に行くのに、行きがシクロを、帰りがエアコン付きのタクシーを使ったら、料金がほとんど同じだったという経験がありました。それから、ホーチミン空港に着いた後、タクシーを拾って予約してあったホテルまで行くように頼んだら、道の途中で、そのドライバーがしつこく、もっと安くていいホテルがあるから紹介すると言うので、ちょっと見るだけということで寄ったら、いつの間にかそのホテルにされてしまったということがありました。でも、そのホテルは確かに安くてきれいだったので、だまされたというわけでもなかったので、まあいいのですが...
ちなみに、このように自転車の前か横に客が乗る車を付けて、客を運ぶという商売は、東南アジアの各国にあるようで、シンガポールでも、客が乗る車は横にありますがトライショーという同様のものがあります。もっともシンガポールのトライショーは、完全に観光化していますが。
そして、最近はベトナムでも、自動車が非常に多くなってきています。私も仕事関係の移動は、ほとんど借上げの自動車かタクシーを使っていました。ただ、ベトナムでは、道路事情が非常に悪く、ホーチミン市では市街の道路の舗装がかなり進んできているものの、ハノイ市では空港までの高速道路以外は、舗装はされているものの、でこぼこで、しかも道路の中央部以外は舗装がはげてしまっているという状況で、自動車に乗っていても揺れて非常に疲れます。しかも、ベトナムでも一応左側通行とはなっていますが、道路のセンターラインが引かれていないためか、あるいは対向車が少ないためか、皆道路の中央部を走り、対向車が来てもお互いになかなか脇に寄ろうとせず、助手席に座っているとなかなか緊張します。また、やたらとクラクションを鳴らし、とにかく最初から最後までクラクションを鳴らしていて、騒がしい限りです。
なお、ハノイ市から空港までは高速道路が通っており、非常に広くきれいな道路で、もちろん自動車専用だと思うのですが、走っていると、子供や、時には牛が道路を横断していたり、夜中には、ハノイの朝市に間に合わせようとしているのか、両脇に野菜や鶏をいっぱい抱えた自転車が走ったりと、とてもユニークな道路でした。

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