少しだけベトナムへ
ベトナムは、職場での私の担当国であり、2回出張で行く機会がありました。
初めてベトナムに行ったのは、ハノイで開催された地方行政関係の国際会議に上司らとともに参加するためでした。ベトナムに着いてまず感じたことは、ちょうど日本の30年くらい前の様子に似ているのではないかということです。一般の人々が暮らす家は木造でとても簡素な感じで、道路も舗装されている所は一部でした。その道路を走っているのも、原付のバイクか自転車がほとんどで、自動車は裕福な人や外国人観光客など一部の人が乗る高級なもののようでした。首都ハノイでも、少し街から外れると、すぐに田んぼが広がる田園地帯になります。ただ、ドイモイ政策による最近のベトナムの経済発展はよく知られているところですが、中心地では数十階建てのホテルが建築中であったり、新しくできた高速道路が田園地帯の中を走っていたりと、急速に経済成長を遂げつつあるという印象がありました。

一般の人々の暮らしも、もちろん日本やシンガポールとは全く違って質素なものでしたが、皆活き活きと働いているという感じがして、他の東南アジアの国の大都市によく見られる外国からの観光客に物乞いをする人たちも大人に関してはほとんど見かけませんでした。ただ、残念なことに物乞いをする子供たちは、たくさん見かけましたし、私たちが歩いていると、すぐそばに寄ってきました。
また、ベトナムは社会主義共和国でありながら、街のなかにいても全くそういう感じがしないと感じました。ホーチミン氏のの博物館などでの展示物を見ると、やはり社会主義の国だという感じはしましたが、街にいても、個人の商店がたくさん並び、物もあふれており、とても活気があって、私が持っていた社会主義国のイメージとは、全く違っていました。ベトナムの国民は勤勉で手先も器用だと言われており、日本の企業なども最近はベトナムに注目するようになってきており、工場を作って生産を行っているようです。
なお、ホーチミン市やハノイの商店を覗くと、アメリカやヨーロッパのスニーカーやティーシャツにデザインがよーく似ているのがたくさんあり、ブランド名を見ると「あだだす」とか、「ふぁら」とか某有名ブランドと1字違いのものが堂々と置いてあります。安いので買って来ようかとも思ったのですが、日本には持ち込めないでしょうね...。
次にベトナムを訪れたのは、ベトナムの行政制度の調査のために政府機関を訪問しに行った時でした。この時は、前回より1年半近くも経っているということで、ベトナムの様子は、前回とかなり変わっていました。ベトナムではドイモイという経済改革政策の推進により、経済が発展しつつあるところですが、その成果がはっきりと現れてきたという感じで、街の中を走るのは、自転車に代わりバイクの数が非常に増えており、また、新築のビルも数多く、外国資本による高級ホテルもたくさん建設されていました。
ただ、建築中のビルの工事が途中で中断したままになっていたりして、最近のアジア経済危機の影響がベトナムにも現れてきているのではないかと感じられる部分もありました。また、経済改革による発展そのものが一段落したのではないかとも言われており、今後経済的な発展というのは、落ち着く方向に向かっていくのではないかと思われました。

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