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2000年1月21日

再びモスクワの旅

 2003年10月に仕事で再びモスクワに行ってきました。今度は前回と違ってモスクワに5泊もすることになり、前回とは違って結構いろいろな体験ができましたので、その時の様子を紹介します。

 成田からモスクワへの直行便は、アエロフロートが毎日出ているほかは、JALが週に1便しかないため、今回も当然のことながらアエロフロート利用となりました。前回は幸運にもアップグレードされたため、今回がエコノミークラス初体験となりました。事前にインターネットで情報収集してみると、相変わらずアエロフロートは安いけどよくないという話が多かったので、まあ10時間くらいだし、何とか我慢しようという感じで搭乗したのですが、これがびっくり。私が今まで乗ったエコノミークラスの中では最高のものでした。

 なお、今回乗った機体は、今年1月に乗ったA310ではなくボーイング767で、塗装も今までのアエロフロートの塗装とは全く違う派手なものだったので、最新のものだったのでしょうか。ただ、モスクワはこれから冬なので、飛行機のほうもかなり空いているのではないかと思っていたのですが、7?8割方埋まっていて、特に熟年の日本人観光客の方々がたくさん乗っていました。皆さんお元気で... でも、この便はモスクワ経由ローマ行きの便だったので、ほとんどの方はモスクワで降りずに、ローマまで行ってしまったようです。

 それでアエロフロートですが、まず、飛行機に乗ってみてびっくり。座席がものすごく広い。横幅は他の会社と同じなのですが、前後の間隔が、私の感じでは他社と比べて10?20cmは広いです。私は身長180cmあり、小さいほうではないため、長時間のエコノミークラスは非常につらく、特に前の座席のシートを倒されたりすると足が動かせなくなったりして苦痛だったのですが、このくらい広ければまったく問題ありません。また、シートのカバーもよくある布地ではなくて革張りでした。合成皮革なのかも知れませんが、欧米の国内線のビジネスクラスシートのようで、ちょっとリッチな気分が味わえました(でも、ちょっと滑るので最初は落ち着かなかったけど)。

 機内食も、最近機内食を簡素化している航空会社が多い中で、以前と変わらない内容の機内食を出しているなあという感じで、ボリュームもあり、味も某日系航空会社のビジネスクラスに乗った時の機内食よりもおいしいような気が(個人的には)しました。食前の飲物サービスの時も、ナッツを一緒に配ってくれましたが、最近は、飲物だけしかくれない所も多いですよね。ワインも、グラスに注いでくれるのではなく、小瓶を1本くれるので、何となく得したような気がしたりして。
 もちろん、CAはロシア人だけで日本人がいないとか、他社のエコノミークラスではポピュラーになりつつあるプライベートモニターなどはもちろん無く、大きなスクリーンで上映される映画についても、よくわからないロシアの映画(かテレビ番組? でも、結構おもしろかったけど)だとかいうような細かい不満はありますが、私には座席と機内食さえよければ、後はあまり大した問題ではなく、全く気になりませんでした。本当に「やるじゃん、アエロフロート」という感じで、大満足の空の旅でした。でも、後で気が付くことになるのですが、これは成田モスクワ便に限ったことだったのでした...

<アエロフロートのエコノミーの食事。Good!>

 モスクワはすでにかなり寒くなっており、到着の次の日には初雪が降り、最低気温もマイナス5度まで下がるなど、日本の真冬という感じになっていました。滞在中、仕事でモスクワの田舎の方に行く機会があったのですが、雪の積もった田舎道を借上車で走っていたら(ドライバーは時速10kmくらいでかなり慎重に運転していました)、道路脇に新型のベンツが突っ込んでいるのが見えました。雪でスリップしてしまったのでしょうね。確かにロシアで走っている車を見ても、スパイクタイヤとかスタッドレスタイヤという感じではなく、昔のスノータイヤのような感じですすので、あれだと事故りますよね。

 今回は観光をする時間が結構あり、クレムリンなんかは、あの寒い中2回も見学しましたので、その時の様子をちょっと紹介します。 

 まず行ったのは、トレチャコフ美術館です。ここはトレチャコフさんが収集した膨大な美術品を展示しているもので、サンクトペテルブルグのエルミタージュ美術館には及ばないものの、すべての展示をじっくり見ようとすれば数日はかかるのではないかという程の多数の絵画等が展示されていました。ここは実は1月にも来たことがあり、その時もだったのですが、たくさんの小学生が学校見学で来ているようで、入口には子供たちがうじゃうじゃしていたのですが、このような立派な美術館が身近にあり、小さい頃から芸術に触れる機会があるといのは、非常にうらやましい限りです。でも、正直なところ、ここの展示にはロシアの国王、貴族等の肖像画が多くて、歴史の勉強にはなるのですが、同じようなものばかりでちょっと飽きるなあという感じもありましたが。

<渋滞しているモスクワ市内>
<赤の広場です。寒かった...>

 次に行ったのはモスクワ大学でした。と言っても、構内に入っただけで、建物の中には入れませんでしたが、それにしても立派な建物で、とても大学には見えません... そして、大学の向かい側にありモスクワ市内が一望できる「雀が丘」で記念撮影。この丘から見るとモスクワは、本当に高低差のない平らな街だというのがよくわかります。この丘のすぐ脇にモスクワ・オリンピックで使ったジャンプ台があるのですが、山がないため、ほとんど平地にジャンプ台だけが突っ立っているという感じです。

 そして、クレムリンです。私は最初、クレムリンは政府のオフィスがあるところで一般の人は入れないんだと思っていたのですが、ちゃんと入場料を払って見学をすることができました。中には歴史のある寺院がたくさんあって、それらを見ているだけでもかなり時間をつぶすことができました。しかもすぐ脇に(といっても一般の人が入れる所から100mくらいは離れているのでしょうが)、プーチン大統領が仕事をしている建物があるということで、ちょっとびっくりです。

 そして、その日の夜には、有名なボリショイ劇場でバレエを見ることができました。その時に上演していたのは古代ローマ時代の物語「スパルタクス」でしたが、前日に急遽、ボリショイ劇場に行ってみようということになり、ガイドさんにお願いしてなんとか席をとってもらうことができました。でも、金曜日の夜だったので、劇場は家族連れやカップルで大混雑でした。ただ、以前、チェチェン紛争関係で、モスクワの劇場で占拠事件があった影響だと思いますが、入場するときのセキュリティチェックが厳しくて、一人ずつ金属探知機を通らされました。バレエの内容はというと、もちろん言葉は無く、ストーリーも事前にパンフレットで勉強していたので話の内容はわかりましたし、出演者の皆さんの踊りもすばらしかったのですが、夜7時開演で終わったのが10時30分頃と非常に長く(休憩は3回もありました)、時差ぼけもあったりして、ところどころ記憶がありませんでした...

<クレムリンの中の建物。プーチン大統領がいるとか>
<白鳥の湖のモデルになった湖(池?)>

 前に来たときも感じたのですが、モスクワの街は何もかも大づくりです。ホテル、政府の建物、ショッピングセンターなどの建物、道路、銅像などもとにかく大きく、それも、日本の建物をそのまま縦横拡大した感じです。ただ、一つだけ小さいのは「ベッド」ですね。今回はちょっと奮発してシェラトンホテルに泊まったのですが、それでもベッドは日本で言う普通のシングルベッドの大きさです。以前、それよりちょっとランク下のホテル(それでもちゃんとしたホテルです)に泊まったときは、もっと小さく、マットも薄くて、「大人用のベビーベッド」みたいな感じのベッドでした。ロシアの方々は体の大きい方が多いと思うのですが、ベッドは小さくてもいいのでしょうか。不思議です。

 それから、空いた時間に、市内のスーパーに行ってみたのですが、何でも揃っています。食品、お菓子、アルコール(ウオッカはもちろん、ワインもものすごい種類が置いてありました。)、雑誌から、カップラーメン(ただし、韓国製)までありました。確かロシア(ソ連)では、十数年前までは食料品や生活用品なども並ばなければ買えなかったはずでしたので、この十数年のうちに、ロシアでの生活というのは、180度変わってしまったのでしょうね。

 なお、今回は夏時間から冬時間への切り替えという、日本では体験できない機会を経験することができました。モスクワでは、毎年10月第4日曜日の午前4時に夏時間から冬時間への切り替えが行われて1時間遅くなるということで、今年はその日が、私の滞在中の10月26日だったのです。初めてのことだったので、どうすれば切り替えがスムーズに行くかということを考え、前日、寝る前に時計を1時間遅らせておけばいいだろうということにして寝たのですが、もしかして、切り替えは今日じゃないんではないかという心配が頭を離れず、結局、いつもと同じ時間に起きて、テレビを付け、1時間遅くなっていることを確認して少し安心したのですが、それでも何となく心配だったので、ホテル受付に電話して聞いたり、朝食のレストランを覗いて、ちゃんと1時間遅れで開いているかどうかを確認して、やっと安心しました。ロシアの人は慣れているので、何でもないのでしょうが、どうも日本人の私は経験がないためか、不安でたまりまんでした。もっとも、おおらか(と褒め言葉にしておきます)なロシア人には1時間くらい進もうが遅れようが、どうでもいいのかも知れませんが。

<お城のようなモスクワ大学>
<相変わらず渋滞の夜のモスクワ市内 >

 そんなこんなで6日間の滞在後、日本に帰国する予定だったのですが、実は帰りの成田までのアエロフロート便が満席で取れず、今回は何と北京経由での帰国となったため、夜のアエロフロート便で、まず北京空港まで飛ぶこととなっていたのでした。この便も、往路便のように広い座席を期待してたのですが、全然違っていました。機種はボーイング777なので、それほど古くはないのですが、機内も結構汚く(床のカーペットがシミだらけとか)、座席も他社のエコノミーと全く同じ(か狭い)、サービスもちょっと冷たすぎという感じで、がっかりしました。しかも、シーティングが悪いのか、機内を見回すと、非常に混んでいるブロックがあるかと思うと、席がガラガラのブロックがあったりという感じで、私は最初、混んでいる所の座席だったのですが、離陸後、誰も座っていない非常口横の足元の広い席に(勝手に)移ったので、ゆったりと座ることができました。それにしても、路線によってこんなに様々なサービスに差があるとは思いませんでした。アエロフロートは日本便を非常に大事に考えているのでしょうかね(というか、安い安いとは言っても、北京線なんかと比べると成田線は儲けが大きいのでしょうか)。

 ということで、北京1泊2日の旅へと続きます。

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