さんざんだったバルセロナの旅
2002年の12月に、出張でスペインのバルセロナに行く機会がありました。フィンランドに続いてのヨーロッパの旅となりましたので、その時の様子をちょっと書いてみますが、大変な旅となりました(バルセロナのせいではありませんが)。
成田からは、ちょうど正午発のJ○L便(後のトラブルの関係で、名前は伏せておくことにします。皆さん、どこの航空会社かわかりませんよね)でロンドンまで行き、すぐにバルセロナまで飛ぶという経路となりました。日本でもバルセロナと言えば、オリンピックや建築家ガウディなどで、とても知られたところですが、現在は日本からバルセロナまでの直行便は飛んでおらず、経由便とならざるを得ないということでした。このため、ロンドンまで約12時間、ロンドンのヒースロー空港で3時間の待ち時間の後、ブリティッシュ航空(BA)で2時間の空の旅ということになりました。私の今までの海外旅行というのはせいぜい時差が2時間くらいの地域までだったので、バルセロナの時差が?8時間というのは非常につらく、着いてから体が慣れるのに数日かかりました(そして、慣れた頃に帰国ということで、また慣れるのに数日と...)。このため、次の日からの会議では、眠気を我慢するのが大変で...
バルセロナの印象についてですが、建物は歴史のあるものが多く落ち着いた感じでしたが、街にはたくさんの人が出ていて、にぎやかな感じでした。特に夜になると繁華街にはたくさんの人で溢れているようでした。何でもスペインの方々は夕食を取るのが遅く、8?9時くらいということで、夜の食事に出かける人たちが多いのでしょうか。
(真ん中に聖家族教会が見えます)>


ただ、ヨーロッパの都会だけあって、結構物騒なこともあるそうで、外国人観光客(特に日本人なのでしょうね)を狙った犯罪も多いので、気をつけなければならないとのことでした。幸い、私たち一行はそのような目に遭うことはなかったのですが。
また、出張ではバルセロナだけでなく、カタロニア州のタラゴナにも行く機会があったのですが、その周辺は、夏はヨーロッパ中から人々がバカンスに訪れるだけあって、すばらしいところでした。12月にもかかわらず、気候もよく暖かくて、のんびりと過ごすには最適という感じでした。港近くのリゾートホテルなどはシーズンオフということで閉まっているところが多かったのですが、きっと夏になるとたくさんの人でにぎわうのでしょうね。ちなみに、現地の人の話では、一番早くバカンスに訪れるのは、ロシアからの観光客で、3月頃になるとやってくるそうです。ロシアに比べれば、3月と言えども「夏」なのでしょうね。
それから、バルセロナと言えば、「芸術」ですね。仕事の合間を見つけて、ガウディの聖家族教会、○○公園、ピカソ美術館などを見学しに行きました。ピカソの方は私には難しすぎてよくわからない絵も多かったのですが、ガウディの聖家族教会の方は、さすがに、ものすごく存在感のある建物でした。このように壮大かつ緻密な建築物をどうやって建てたのかということも非常に気になるところでしたが、何と言っても、建物自体が何時間、というか、おそらく何日見ていても飽きない、見足りないという感じでした。建物のちょっとした細かい所まで、非常に手が込んでいて、これでは確かに完成までいくら時間があっても足りないだろうなあという感じがしました。



と、とてもすばらしいという印象のスペインでしたが、大変なことになったのは、帰国の時でした。これからがちょっと長くなります。帰国時もバルセロナからロンドンまで飛び、ヒースロー空港で数時間待った後、J○L便で成田に帰るという「何でもない」スケジュールだったのですが...
その前兆は、空港のセキュリティチェックの時にありました。今までは海外の空港でほとんど止められたことがなかったのですが、この時は何度やってもピンポーンと鳴り、上着を取り、靴を脱いでやっとのことで通してもらいました。そして空港内でお土産を買ったりして時間をつぶし、出発ゲートの待合室に行ってフライト時刻表のディスプレイを見てみたら、何と、我々の乗る飛行機が3時間遅れで出発となっているではないですか。まっ、まずい。3時間も遅れたら、ロンドンでの乗継便に間に合わないかも知れない。ということは、どうなるんだっけ...と、頭の中でこれからのことが走馬灯のように駆け巡ってしまったため、ここはとりあえず、文句をつけてみようと、搭乗口にいたBAのスタッフに「日本までの乗継便に間に合わない。どうしてくれるんだ。」とクレームをつけてみたのですが、当たり前ですがスタッフもどうしようもなく、空港内のレストランの食事券をやるから、時間まで待ってくれとのことでした。
そこで、飛行機のチケットを頼んだ旅行代理店のヨーロッパのオフィスに電話をして、これからどうすればよいのか相談してみたのですが、乗継便に遅れたら、また考えましょうということで、とりあえず遅れた便で行ってみようということになりました。しかし、順調に飛んでもロンドンでの乗継時間は数十分しかなく、あの複雑なヒースロー空港でうまく乗り継げるのだろうか?という不安を持ちながら待合室で待っていたら、BAのスタッフが、我々一行の名前を呼んでいるではないですか。これは何かいいことかも知れないということで、すっ飛んで行ってみたら、イベリア航空のロンドンまでの早い便があるので、これに変更してあげるというではありませんか。その便で行けば、余裕で乗継のJ○L便に間に合うため、即座にOKして変更してもらうことにしたのでした。
さて、イベリア便の搭乗時間になったため飛行機に乗り込もうとしたら、ボーディング・ブリッジへの入口で何かセキュリティチェックをしているではありませんか。しかも、よく見ていると、日本人だけをターゲットにしているようで、日本人が行ったときだけパスポートを念入りにチェックしたり、いろいろと尋問しているではありませんか。私がの時もパスポートに何か特別な光を当てて透かしのようなものをチェックしているようでした(それでOKとなりましたが)。
何とか飛行機に乗り込んで席に座り、出発時間が来て、いよいよ離陸か...と待つこと数十分でしたが、一行に飛行機が動く気配がありません。どうしたんだ、いつ出発するんだと不安が募るばかりでしたが、アナウンスもなく、飛行機に乗ってしまったためどうすることもできず、祈るような気持ちで飛行機が動くのを待ちました。そして結局、座ったままで1時間以上待ったでしょうか、やっと飛行機は動き出し、バルセロナを離れていきました。到着時間を計算してみると、成田へのJ○L便の出発とほぼ同時刻にヒースロー空港に到着します。どう考えても間に合いません。これだったら、まだ予定どおり、遅れたBA便に乗ったほうが可能性があったかも。「BAめ、余計なことをしやがって」と一人で怒ったもののどうしようもなく、後は、J○L便のロンドン出発が遅れるかも知れないという万が一の可能性に賭けることにしながら、我々一行は、飲物サービスも機内食も断り、ひたすらロンドンへの早い到着を祈り続けたのでした。
それで、結局のところ、乗継便には間に合いませんでした。
ロンドンへの到着は午後7時頃であり、その日の成田への便はもうなかったため、BAが用意してくれた空港近くのホテルに宿泊し、次の日の便で日本に向かうことにしたのですが、次の日の飛行機をどうするかで大もめとなりました。我々は、このような事態が万が一あるかもしれないと、旅行代理店から、「他社便に変更可能」な正規航空運賃のチケットを購入していた(つもりだった)ので、少しでも早く日本に帰りたいと、次の日の夜発のJ○L便ではなく午前発のBA便に変更してほしいとBAのスタッフに頼んだところ、「このチケットは他社便変更不可」だと言われ、航空券をよくよく見てみると、確かに「NON-END(裏書不可)」の文字が... そんなはずはないと空港内のJ○Lスタッフに連絡してもらったものの、日本人スタッフがおらず、わからないということで、今度はまた、旅行代理店のヨーロッパ支店に連絡をしました。応対したスタッフもそのような航空券が発券された事情がわかるはずもなく、私の地元の旅行代理店に確認してみるということとなりました。ただし、時差の関係で、夜中にならないと日本側とは連絡がつかないということで、とりあえず携帯電話の番号を知らせてその場は終わりました。そのやりとりに2時間くらいかかった後、ホテルに向かったのですが、一行は皆、体は疲れきって、精神的にも、本当に明日日本に帰れるんだろうかという不安でいっぱいのまま、夜中にやっとホテルのベッドで眠りについたのでした(なお、BAから提供されたホテルは中級のまあまあのところでしたが、食事はちょっとなあという感じでした。無料だから文句は言えませんが。)。
ところが、ベッドに入ってから1時間ほどしたら、携帯電話のベルが鳴るではありませんか。話してみると、私の地元の旅行代理店の担当の方です。事情はヨーロッパ支店の方から聞いたようで、彼の話では、航空券を発行したJ○Lの方に確認した結果、今回の我々の出張が急遽決まったものであるため、満席に近かったのを何とか取ってくれとJ○L側に無理にお願いした結果、J○Lとしては、席を譲ってくれる代わりに、正規料金は取るが航空券そのものは他社変更不可の安い航空券として発券するということのようでした。何もトラブルがなければ最後までわからなかったのでしょうが、あいにくのトラブル発生でJ○Lの作戦がばれてしまったのでした(J○Lが悪いのか旅行代理店が悪いのか本当のところはわかりませんが、旅行代理店の話によると、こういうことでした)。確かに航空券をよく確認しなかった我々が悪かったのですが...
結局、J○Lでは、BA便に変更できるように処理してくれるということで(実は、BAへの変更はなかなか認めてくれず、「パリ発の便ではどうでしょう、パリまでは自腹ですが」などと言ってきたのですが)、次の日の朝、ヒースロー空港のJ○L窓口に行くことにして、その後、数時間でしたが、ほっとして眠りについたのでした。
ところが、次の日の約束された午前10時にヒースロー空港のJ○Lカウンターに行ったのですが...誰もいません。確かにヒースロー空港発の昼のJ○L便はないので、通常であればスタッフはいるわけありません。しかし、私は数時間前に、旅行代理店から10時に来てくださいと言われたわけなので、早速、旅行代理店に電話しようとしたのですが、ここでまたトラブルです。海外用のレンタル携帯電話を日本から持ってきており、日本とのやり取りはそれを使っていたのですが、その充電器をスーツケースに入れており、昨日はスーツケースを返してもらうことなくホテルに行ったため、充電器で充電することができなかったのですが、昨夜からの日本との長時間のやり取りで、電池がなくなってしまったのです。とにかく日本と連絡を取らないとどうしようもないので、公衆電話で日本に電話です。幸いなことに、ヒースロー空港にある電話はクレジットカードの使えるものが多く、小銭なしでかけることができ、何とか日本の旅行代理店と連絡を取ることができました。その結果、日本のJ○LとロンドンのJ○L支店との連絡がうまくいっていなかったようで、こちらからJ○Lロンドン支店に電話してくれということになりました(本当は、向こうから連絡をくれるということだったのですが、携帯電話が使えないため、向こうから連絡の取りようがないので)。しかし、その時点で、すでに希望していたBA便の出発まで2時間を切っており、本当に大丈夫なんだろうかという状況になりつつありました。
その後、J○Lの担当と連絡が取れ、BAの窓口で予約変更できるように手続きしてくれることになったのですが、J○LのあるターミナルとBA国際線のターミナルはかなり離れていて、地下鉄での移動です。この移動に20分くらいかかり、やっとBAのカウンターに行ったところ、今度は「そんな話は聞いていないので、ダメだ」とのこと。再度、J○Lロンドン支店に電話したところ、まだ連絡をしていなかったということで、その後、すぐにBAカウンターに連絡してもらって、BA便に変更してもらうことができました。
搭乗の手続きが終わったのは出発の30分前でした。これはまずいということで、走ってイミグレーションに向かったところ、幸運にもイミグレーションはすぐに通過することができました。そして、ターミナルの一番端にある、成田行きのBA便のボーディング・ブリッジまで走っていき、やっと10分前くらいに待合室に着くことができました。間一髪とホッとしたのですが、実際に飛行機への搭乗が始まったのは、その後30分くらいしてからだったので、結果としては、そんなに急ぐ必要もなかったわけでしたが。
帰りのBA便では、一行は皆ぐったりと疲れきっており、私も、食事の後は映画を見る間もなく寝てしまい、朝食の時間までまったく目が覚めることはありませんでした。飛行機でこんなにぐっすり眠ったのは初めてでした。そして、ようやく成田空港に着き、国内便に乗り換え我が家に到着することができました。
結局、予定外のロンドン1泊という幸運?な出来事(ホテルに泊まっただけですが)があったわけですが、もう二度とこのような体験はしたくないですね。それにしても、正直、慣れないヨーロッパということもあり、ロンドンのホテルに着く頃には、日本がだんだん遠くなっていくような気がして本当に心細かったものでした。
そうは言っても、今回のトラブルが大きくなった原因は、こちらが航空券をちゃんと確認しなかったためであり、最初から航空券にクレームを付けていたら、こんなに大変なことにはならなかっただろうということで、今度からはちゃんと航空券をチェックしようと思った次第でした。まあ、海外出張に慣れた方からは笑われるような出来事かも知れませんが。それと、J○Lさんや旅行代理店の方々には、特にどうのこうのという気持ちは、もちろんありませんので...念のため。
ということで旅行記を静かに終わるつもりでしたが、後日、もう一つのトラブルに遭遇してしまったのでした。バルセロナで宿泊したホテルにはクレジットカードで支払いをしたのですが、後日郵送されたクレジットカードの請求明細を確認したら、何と1泊分余分に請求されていました。こちらの方はクレジットカード会社に連絡するとともに、ホテルにもメールで問い合わせたところ、結局、取り消されることになりましたが...。

コメントする