フィンランドの旅
平成14年9月に仕事でフィンランドのヘルシンキに行ってきました。
何を隠そう(別に隠していないですか)、私はヨーロッパ方面には一度も行ったことがなかったのでちょっと心配でしたが、その分、地球の歩き方も熟読し、準備を万全にして出張に臨んだフィンランドの旅をちょっと紹介いたします。
成田から昼の直行便でヘルシンキに発ったのですが、利用航空会社はもちろんフィンランド航空です。片道10時間ということで、東南アジアへの旅に慣れた私には、かなりの長旅となりましたが、幸運にもビジネスクラスを利用することができたことと、飛行機がかなり空いていたため、ゆっくり過ごすことができました。それと、ビジネスクラスだけあって料理が非常においしくて大満足でした。しかし、ビジネスクラスの料理に慣れていないため、出てくる料理を残さないようにして全部食べていたら、最後のデザートとチーズが出てくる頃には、胃がたいへんな状態になってしまいました。結局、出張中はずっと胃の調子がよくないという状態でした。やはり、貧乏人は慣れないことをするものではないですね。
ヘルシンキには夕方に着きました。9月ということでしたが、北欧ということで寒いだろうなあと心配していましたが、寒いというほどでもなく、朝晩にはちょっと涼しいくらいかなという、非常に過ごしやすい気候でした。
また、これから冬に移りつつある時期ということで、ちょうど我々がヘルシンキに到着した日に、オーロラ予報が出たということでした。ヘルシンキでは天気予報のように、「今日はオーロラが出ますよ」と教えてくれるオーロラ予報というのがあるそうです。そのため、夜中に外に出てオーロラを見てみようと思ったのですが、やはり街中では明かりのせいでオーロラは見えにくいようで、残念ながら見ることはできませんでした。
ヘルシンキには4日間の滞在だったのですが、印象としては、街の中には緑が非常に多くて港も近くて、自然が非常に豊かな街であるということと、歴史がある建物が多く落ち着いた雰囲気の街だということでした。郊外にちょっと出ると、森の中に街があるという感じがするほど、緑が多かったです。ただ、ムーミン関係の観光地を除くと、それほど有名な観光名所があるというわけでもなく、観光地を回りたいという方には退屈なところかもしれません。



同様に、人々も落ち着いた、もの静かな印象がありましたし、外国人でも特別扱いするという感じではありませんでした。もっとも、これは結構観光客が多いからかもしれませんね。港近くの教会近くには、どう見ても日本人向けのお土産物屋があり、看板や表示は日本語でされており、お土産品も日本人には有名なムーミン関係のものがたくさん置いていました。さすが、日本人観光客と日本人観光客向けの店はどこにでもありますね(という私も子供のためにお土産を買ってしまいました)。それと、どこに行っても日本食レストランはあるということで、帰国の前日、そろそろ日本食が恋しくなったあたりに、港の近くの市場の中にある寿司レストランに入り、フィンランドの魚を載せた握り寿司をいただきました。サーモンの寿司はおいしかったですね(他のネタは別にして)。
ところで、フィンランドというと、一番有名なのはムーミンですが、このムーミンの物語自体は、もちろんフィンランド発ですが、現在、フィンランドで流通しているムーミンやスナフキンなどのキャラクターの姿、デザインは、日本のアニメから逆輸入されたものではないでしょうか。確か、本物はあれほど愛らしい姿ではないと思ったのですが。
それと、フィンランドと言うと、現在は携帯電話のノキアが世界的に有名だと思いますが、確かにヘルシンキの郊外に行くと、ひときわ立派かつ近代的なノキア社のビルがそびえ立っていました。
それと食べ物については、何といってもサーモンがおいしかったです。私は元々スモークサーモンが大好きだったのですが、ホテルでは朝食バイキングから、サーモンが山のように置いてあるし、どこに行ってもサーモンがありました。ただ、海が近いとは言うものの、サーモン以外の魚はあまり食べる機会がありませんでした。他にはそれほどおいしい魚はないのでしょうか。あとはトナカイの肉を食べる機会がありましたが、フィンランドでも、トナカイ肉というのは人々が毎日食べるようなものではなくて、ちょっと変わった食べ物というようなものだそうです。味はというと、おいしくもまずくもない、と言ったところでしょうか。
それから、フィンランドの人はあまりビールを飲まないのでしょうか、レストランに行ってもあまりビールを置いておらず、注文しても、出てくるのに時間はかかるし、グラスには全く泡がないのです。やはり寒いところなので、ビールはあまりポピュラーではないのでしょうか(あるいは、たまたま入った店がそうだっただけなのかも)。あと、北欧地方の郷土料理としてガイドの方に連れて行ってもらったのが、スモーガスボードというバイキング式レストランでした。料理はシーフードから肉、ジャガイモ料理などが日本の立食パーティ会場の料理のように並んでいて、それを各自が取って食べるものでありましたが、料理自体は、それほど変わったものはなく、私はここでもたっぷりとスモークサーモンを食べてしまいました(ますます胃の具合が悪くなってしまいましたが)。
仕事の合間に、せっかくだからと日本人のガイドさんをお願いして、いろいろと連れて行ってもらったのですが、観光地がいろいろとあるわけではないので、どこに行こうかということになり、島全体が自然公園になっていて、フィンランドの伝統的建物も展示されているというところや、近くの大学に連れて行ってもらいました。そこで聞いたのですが、フィンランドでは大学が無料だということです。しかも学生寮も完備であり(人気があるため順番待ちということですが)、学生は本当にお金をかけずに大学を卒業することができるということでした。しかも、外国人留学生についても、学費無料というのは適用されているようで、このため、現在、親・本人がフィンランドに税金を支払っていないのだから、外国人からは学費を取るべきだとの話が出ており、留学生はいくらかの学費を支払わなければならなくなるのではないかという話でした。これから高校・大学に進む(であろう)子供を持つ親である私としては、フィンランドの大学にやろうかなと本気で考えてしまいました。
短いヘルシンキの旅ではありましたが、とてもよい所だなあという感じでした。「美しく豊かな自然に囲まれて、人々が、贅沢ではないけれども豊かな、安心できる暮らしをしている国フィンランド」というのが今回の旅の印象でした。

コメントする