シンガポールの快適なサービスアパート
シンガポールには2年間滞在したのですが、当初の1年半は家族と一緒にイーストコースト沿いのコンドミニアムに住んでいたのですが、私以外の家族が半年ほど早く日本に帰国することになったのを機会に、私も引っ越すことにしました。というのは、住んでいたコンドミニアムは3ベッドルームと、かなり広くて、またプールなどの設備も整っていてよかったのですが、3人家族で住むにも広いくらいですがら、一人で住むにはあまりに広すぎて(使うのはリビングの一部と寝室、キッチン、風呂くらい)、夜なんかはちょっと怖いような感じもするし、掃除も大変で、また、通勤に不便であったため、思い切って職場にもっと近くて、しかも小さい住居に引っ越すことにしたのでした。
ただ、当初住んでいたコンドミニアムは、2年間の契約で借りていたため、途中でコンドミニアムを出ていく場合は、勤務先の都合で急に日本に帰国しなければならなくなった場合等やむを得ない場合以外は、デポジットが戻ってこないという契約になっており、もしも約1万シンガポールドルものデポジットが返ってこないと大変なことになるのですが、そこはうまくクリアすることができ、全額返金してもらいました。
そこで、どういう住居を探そうかということになるのですが、まず 普通のコンドミニアムは、2年契約が基本なので、半年という短い期間で借りるのは難しいこと、一人暮らしなので部屋は狭くていいこと、通勤を考えるとできるだけ職場に近い方がいいこと、を考えると、ホテルに長期滞在か、サービスアパートを借りるという二つの選択肢がありました。ホテルに長期滞在するのは、便利な場所にホテルがあることや、料金的にも高級ホテルを望まなければ、ものすごく家賃の高いシンガポールのコンドミニアムと比べてもあまり変わらないし、掃除もいらない、セキュリティも万全でいいことずくめなのですが、ただ、部屋にキッチンがないため自分で料理ができないことと、洗濯をどうするか(ランドリーコーナーのあるホテルもありますが)という問題があり、半年も滞在するのは難しいという結論になりました。
残ったのはサービスアパートです。「サービスアパート(serviced apartments)」は、基本的にコンドミニアムのような部屋でキッチン等もついているのですが、短期?長期の滞在ができ、また、毎日部屋の掃除もしてくれるという、ホテルのような機能も持ったアパートで、シンガポールでは欧米人がよく利用しているようでした。オーチャードロードの高島屋の裏側に、高層のものすごく豪華なビルがあるのですが、そこもサービスアパートだということですが、家賃はものすごーく高いようです。いろいろと調べてみて、結局、オーチャードロード沿いのオーチャードポイントというビルの上階がサービスアパートになっていて、そこに決めました。場所はサマセットの駅から歩いて2分くらいという便利な場所なのですが、部屋の広さはホテル並みで、家賃も安くはなかったのですが、便利さで決めてしまいました。

住み心地はと言うと、生活の設備は完璧に揃っていて、ベッド、ソファー、テレビ(NHKの映るケーブルテレビ)、ビデオデッキ、アイロン+アイロン台、机、電気スタンド、金庫から冷蔵庫等の調理機器、皿からスプーンに至るまでの食器類までそろっていました。平日はハウスキーパーが部屋の掃除(使った調理器具や食器まで洗ってくれます)をしてくれるので、夜帰るときれいになっているし、洗濯はランドリーコーナーがあるので、週に1回くらいそこで洗濯をし、ワイシャツなどはホテルと同様、頼むとクリーニングして部屋に届けておいてくれます。ビルの入り口にはセキュリティが24時間体制で警備しているので安心です。
また、近くにショッピングセンターがあり、スーパーやホーカー、レストラン、コンビニもあり買い物には困りません。職場まではMRTで三駅なので、家から20分くらいです。また、建物の中には、小さいながらもプール(あまり小さいので浸かる程度です)とジムがあり、仕事から帰った後や休日は、結構ジムで汗を流していました。
このように、いいことだらけのサービスアパートだったのですが、ホテルと同様、毎日掃除があるため、平日、具合が悪くて家で寝ていると掃除のおばちゃんに起こされてしまったりするのがちょっと窮屈でした。それと、やはり基本的には欧米人向けのアパートのようで、調理器具が、電気式のコンロと電子レンジ、電気湯沸かしポット、トースター、1ドア冷蔵庫だけで、日本人(とシンガポール人も)の主食、ご飯を炊く炊飯器が付いてませんでした。家でご飯を食べたくなっても、レトルトのご飯を買って暖めて食べるか、鍋でご飯を炊くしかなく、一度、日本から来た方がお米をお土産にくれた時も、ずっとしまったままだったのですが、あるとき急におにぎりが食べたくなり、もらったお米を使ってご飯を炊きましたが、鍋の底は真っ黒に焦げていました。(焦げた鍋を洗ったのはハウスキーパーの人でした。)。
半年ほど、このアパートに住んで帰国したのですが、帰国後、入居時のデポジットをなかなか返してくれず、結局、返金されるまで3か月ほどかかったのには、ちょっとなあと思いました。

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