駐在員の奥様方の華麗な生活
シンガポールにやって来る日本人駐在員は、大部分が家族でやって来ます。その理由は、家族にも非常に(多くの人にとっては日本以上に)住みやすい国だからですが、特に奥様方には楽園のような所のようです。まず、シンガポールに来ると駐在員の家族は、日本、特に東京などではとても住めないようなプール付きの高級コンドミニアムに住むことになります。
生活が始まっても、ご主人を会社に送り出し子供を通園・通学バスに乗せてやると、次は家のことをやろうかということになりますが、お手伝いさんを雇っている奥様は、掃除、洗濯はする必要がありません。そうなると、暇を持て余した奥様方は日系デパートでの高級ブランド品の買物や、ゴルフやテニスなどのスポーツ、あるいは、英会話教室などのカルチャースクールなどに通うようになるわけです。家の中のカップボードには、ウェッジウッドといった高級食器が所狭しと並んでいて、普段でもさりげなく高級ブランド品を身に付けるようになります。もちろん、お昼は、有名レストランでのハイティーか有名中華料理店での飲茶というコースが待っているわけです。
また、数か月に1度は家族で海外旅行に出かけ、シンガポールで伸ばした羽を、さらに高級リゾートホテルで伸ばしきるのです。ほとんどの民間の日系企業では、海外の駐在員になると、日本にいた時の給料のほかに、かなりの額の手当が出るようで、その意味でもかなり優雅な生活ができるようです。
なお、これは私の妻もやっていたので、別に華麗な生活というほどではありませんが、シンガポールでは、女性用の洋服を作ってくれる洋服屋さんがたくさんいるようで、各コンドミニアムに月に1回くらい出張販売に来てくれます。奥様方は、月に1回、誰かの家に集まり、洋服屋さんを呼んで、わいわいがやがやと次々に体のサイズを測ってもらい、お好みのデザインのスーツやワンピースを注文するわけです。洋服の生地はというと、シンガポールのショッピングセンター(特にちょっとローカルっぽい)には、必ず生地屋さんががあります。ここで、気に入った生地を自分で買っておいて、洋服屋さんが来た時にお願いするということです。生地代金と仕立て代を合わせても、既製品を買うよりもかなり安いし、好きな柄とデザインが選べるので、私のいたコンドミニアムでは、日本人の奥様方は、みなさん気軽に作っていたようでした。

そうこうして優雅な生活を数年間送り、いよいよご主人のシンガポール勤務が終わり、日本に帰国ということになると、奥様方はみな、おっしゃるそうです。「私の夏休みは終わった...」と。もちろん、公務員の我が家をはじめとして、皆さんがそういう優雅な生活をしているというわけではないので、誤解のないように...。

コメントする