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1998年4月 1日

高温多湿なシンガポール

 シンガポールは、赤道から約140kmの位置にあり、東西約42km、南北約23kmで面積は約600平方キロメートルです。赤道に近いため、天気の良い日は海岸から赤道が見えるという人もいましたが、私は運悪く見る機会はありませんでした(ここは笑うところなので...)。  

気候は年間を通じて高温多湿で、年平均の最高気温は30℃程度にもなります。年平均湿度も85%ほどです。ただし、10?3月頃の雨季の時期は若干気温が下がり過ごしやすいと感じられます。

私がシンガポールに住み始めたときの感想も、やはり暑くて湿気が多いということでした。シンガポール滞在中には日本には数回帰国したのですが、シンガポールに帰ってくる時、成田空港からの飛行機がチャンギ空港に着き、イミグレーションを通り、税関を通り、そして空港の出口の自動ドアがサーと開いて、外に出た瞬間、暑さと湿気が混じった、むっとするような空気が体を包みます。この時にやっと「あぁ、シンガポールに帰ってきたんだ」と感じたものでした。

ただ、私の感じとしては、東京の一番暑い時期と比べると湿気が少なく過ごしやすい感じがしました。最高気温も33℃くらいが上限でそれ以上になることは滅多にありませんでした。いずれにしても、その暑さがほぼ一年中続くわけなので、四季のある日本の気候というのはつくづく素晴らしいものだとあらためて感じたものでした。でも、よく考えると一年中夏服だけですむし、雪かきはしなくていいし、暖房費はかからないしと、日本、それも東北地方に住むのと比べてお金がかからないというのはいいことですか...。

平成9年の春からは、「ヘイズ(煙霧)」がひどくて、なかなか太陽を拝むことができませんでした。ヘイズというのは日本でも大きく報道されたようなのでご存じの方もいるでしょうが、インドネシアのカリマンタン島で行われている焼畑農業に端を発した森林火災が広がって、その煙が近隣諸国まで流れていってしまったというもので、規模の大小はあれ毎年やってくるようですが、特にこの年のはひどくて、シンガポールでも数か月の間、曇っているわけではないのに青い空や太陽が見えず、ぼんやりとした天気が続いていました。ひどいときは煙のにおいもしてきて咳こむ人が出てくるなど大きな社会問題にもなっていました。

我が家でも、子供の喘息がひどくなるなどの影響がありました。テレビでも毎日、天気予報と一緒に「今日のヘイズ予報」ということで、大気の汚染度の数値を放送していました。ただ、住んでいる者にとっては、暑い日差しがないために、かえって過ごしやすかったというのもありましたが、特に旅行者の人には、せっかく南国の暑い日差しを期待してやってきたのに、がっかりして帰っていった人もいたようでした。このヘイズも、雨季がやってきて雨が降り風向きが変わるとだんだんと消えてきて、一段落しました。

<チャンギ空港>
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