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1998年4月25日

シンガポール人の「足」

シンガポールの交通機関については、主なところにはMRT(Mass Rapid Transit)という電車が走っており、これは、市街地では地下を走行する地下鉄となり、郊外では地上を走っています。このMRTの地下鉄部分の駅のホームは、電車が入ってくる線路部分とは壁で完全に仕切られていて、電車がホームに入ってきたときだけ、壁についている両開きのドアが開いて、乗り降りできるようになっていますが、これは、ホームと電車の中の冷房による涼しい空気を地下鉄のトンネルに逃がさないためと言われています。

このMRTの車両は日本製だということですが、おもしろいことに、座席は、クッションがまったくないプラスチック製で、座るとひんやりとして涼しいのですが、長く座っているとお尻が痛くなってきます。これは、噂によるとMRT側の作戦で、時間つぶしや涼むために長くMRTに乗っているような人をなくするために、わざと座り心地の悪いイスにしているとかしないとか...。その他にも、MRTのチケットには有効時間があって、駅の改札を通ってから何分以内に目的地の駅の改札を出なければならないとされています(出発地と目的地の間の通過駅の数が多くなるに従って、この有効時間は長くなるそうです)ので、この話もまんざら嘘ではないのでしょう。このMRTは、現在でも路線を拡張中で、工事が行われています。

<たくさんの自動車が走るオーチャードロード>
たくさんの自動車が走るオーチャードロード

 

また、バス網も非常に発達しており、バスでシンガポール内のほとんどの所に行くことができます。MRTもバスも料金は非常に安く設定されており、1?1.5シンガポールドル出せば、大体どこにでも行くことができます。なお、MRTとバスは共通のプリペイドカード(ただし、このカードは、設定料金をあとで追加して何度でも使うことができるので、日本のテレフォンカードのように使い捨てではなく、無駄になりません。)を使用でき、とても便利です。

タクシーの数も非常に多く、庶民の足として使われているようです。このタクシー用の車は、ほとんどが日本車、しかもかなり昔のコロナがほとんどですが、最近はクラウン、セドリックやオペルが増えてきているようです。ただ、どんなに古いタクシーでも必ずエアコンが付いています。なお、日本ではタクシーを止める時は腕を真上に挙げますが、シンガポールでは腕を真横に伸ばします。初めのうちはつい上に挙げてしまいました。それと、シンガポールのタクシーは一番良い席が助手席のようで、助手席に客を一人だけ乗せて走っているタクシーがよく走っていました。タクシー料金は初乗りが2.4シンガポールドルと日本と比べるとかなり安くなっています。

これらの交通機関を使えば、狭いシンガポールはどこにでも行くことができるのですが、シンガポールでは自家用車がたくさん走っているのです。政府の政策により自動車を購入する際の費用は非常に高く、1500ccクラスの日本車の新車で600?800万円くらい出さないと購入できないと言われているのですが、どういうわけか自動車の数は非常に多く一般の人でも結構自動車を持っているようです。しかも、ベンツやBMWといった高級車がやたらに多く、特にベンツは、2?3千万円くらいはするのだと思いますが、車の売上ナンバーワンになっていたこともあり、街を走っている車の半分くらいがベンツではないかと思えるくらい人気があるようです。

なぜ、そんなに高価な自動車を一般庶民までが持つことができるのか最初は非常に不思議でしたが、これは、シンガポールの平均的な家庭の収入というのは、夫婦共働きが普通であることもあり、他の東南アジアの国々と比べると非常に高く、しかも物価も安いので、実質的な所得は日本よりも上ではないかと思われるくらい収入があることと、住宅(HDB)の取得にかかる費用がかなり少なくて済むということなどの理由により、高価な自動車にもお金をかける余裕があるということではないかと思います。

なお、シンガポールには国産の自動車はなく、すべて輸入車です。日本車が一番多いようですが、大衆車クラスでは、韓国やマレーシアの車も結構走っています。高級車では、ヨーロッパ車がとても人気があるようで、アメリカの自動車は、大衆車クラスではたまに見かけますが、高級車ではあまり見かけません。それかr、シンガポールで聞いた噂では、北欧など寒い国で作られた車はシンガポールでは壊れやすいということがあります。その理由というのは、寒い地域で走っている自動車なので、日本のように暑くなったり寒くなったりする地域では、まだいいのですが、どうしても一年中暑い国で乗っていると、気温のせいで様々なトラブルが起きやすいということだそうです。本当かどうかはわからりませんが、私の職場で使っていた社用車のボルボは、確かによく故障していました。

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