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1998年4月22日

シンガポールとワイシャツ

常夏の国シンガポールのサラリーマンは、暑い中、皆長袖のワイシャツを着ています。たまに半袖のワイシャツを着ている人を見かけると、日本人だったり、欧米人だったりします。もちろん仕事の場以外では、皆さん半袖のシャツを着ているので、私もはじめのうちはかなり変に感じたのですが、そういう私もシンガポールでは半袖のワイシャツは一着も持っていませんでした。これは、シンガポールに着任するときに職場の方に聞いた話ですが、シンガポールでは、暑いために仕事の場でスーツの上着を着るのが大変だということで、上着を着ない代わりにネクタイに長袖のワイシャツ姿が、いわば仕事の場での正装であり、上着を着なくても相手に失礼にはならないということだそうです(でも、ネクタイをしないで長袖の白シャツというシンガポーリアンのサラリーマンもたくさん見かけますが。)。

シンガポーリアンはインドネシアではバティックが正装でフィリピンでもバロンタガログが正装であるように、シンガポールでも白い長袖シャツが正装のような感じになっているのでしょうか、屋外のイベントに政府の閣僚等が出席するような場合に白いシャツを着ているのをテレビのニュースなどでよく見ます。

たしかに、シンガポールの日中の屋外というのはものすごく暑いので、シンガポールでは人が外に出るようになるのは、少し涼しくなる夕方になってからというような状況で、そのため夜遅くなっても通りには人がたくさん出ています。10時を過ぎても子供連れの家族が繁華街を歩いていますし、夜中11時を過ぎるまでは、メインストリートであるオーチャードロードにはたくさんの人がうろうろしています。

でも、私は個人的に、長袖ワイシャツの件については、少し疑問を持っており、確かに冷房設備がなかった頃には、暑いために長袖のワイシャツ姿を正装としたというのは正しかったのだろうと思いますが、現在では、サラリーマンの仕事の場であるオフィスではほぼ完全に冷房が効いているし、その他でもほとんどの建物・交通機関などでは冷房が効いており、暑いのは外に出たときだけという状況であるため、仕事中上着を着ていても暑いということはあまりありません。特に、シンガポールの冷房というのは、どこでもかなり強めになっており、半袖姿では逆に寒いほどです。

したがって、逆に、現在では長袖のワイシャツを着るというのは冷房による冷え過ぎを防止するという理由によるのではないかと思っています。現に、いくらネクタイに長袖であれば上着を着なくても失礼ではないといっても、お客さんに会うときなどは上着を着ますし(特に日本人はそういう傾向がありますね。)、シンガポールのデパートでも、日本と同じようにスーツの上下が飾られ、売られています(シンガポーリアンが買っているのかどうかは?ですが。)。

デパートのブランド服の店などでは、常夏の国なのに、日本の冬の季節になると、セーターやコートなどの冬ものを売り出します(シンガポールは赤道に近いのですが、一応北半球にあるので季節も北半球の季節に従っているのでしょうか?)。ローカルの人はほとんど買わないだろうと思われ、やはり冬ものを買っているのは観光客が多いのではないかと思いますが、それでも、たまにおしゃれなセーターやコートを着て街を歩いているシンガポーリアンを見かけました。彼らは風邪を引いているのか、そうでなければ、よほど世界のファッションに敏感な人なのでしょうか。

そういう私も、帰国前のバーゲンの時期に某イギリスブランドのコートを日本での価格の半分くらいで買って帰りましたが...(今は日本でも一流ブランド商品が結構安く買えるお店があるので、多分、普段はシンガポールで買っても日本で買ってもあまり変わらないと思いますが、セールの時期になると、ブランドによっては50パーセント引きという店もあるので、日本よりも結構安く買えます。)。

<オーチャードロードの賑わい>
オーチャードロードの賑わい

 

なお、私が赴任を終え日本に帰ってきたのは、3月の下旬でしたが、私の出身地は東北なので、まだまだ寒く、シンガポールの暑さに体が慣れてしまっていた私には、病気になってしまったのではないかと思うほど、ものすごく寒く感じられ、1か月くらいは、周りの人より2枚くらいは多く着込んで、なるべく外出しないようにしていました。人間の体というのは、知らないうちに結構環境に順応していっているのですね。

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